12/27/2011

アルザス地方旅行記 ②コルマール [Colmar]


続いて2日目に訪れたコルマールも、ストラスブールをさらに可愛くしたような街。
プティット・ヴニーズ(小さなヴェネツィア)と呼ばれる一画は、
川沿いにパステルカラーの家が並びます。







家々の扉も素敵。こんな扉を開けて家に入りたいです。


むかしむかし、ハウステンボスやチボリ公園に連れて行ってもらった幼い私は
小学校の帰り道、殺風景な四国の田舎の風景にため息をつきながら、
いつかあんな可愛い街を現実に作ってそこに住みたいと妄想していたものでした。
それが今まさに目の前に....!!!! 
でも、もしこの街で生まれ育っていたならこんな感動はなかったんでしょうね。



これも一度は夢見たお菓子の家。
でも私が一番棲みたいと思っていたのはきのこの家でした。





白くま!! 



白くま!!!!
高所恐怖症じゃなかったら、よじ上って持って帰りたいところです。

アルザス地方の銘菓、パン・デピス。はちみつとスパイスを練り込んだ
しっとりしたケーキです。元々はエジプトから伝わったものだとか...



こちらは、1537年建造のプフィスタの家。壁には絵が描かれています。


コルマールの大聖堂。赤茶けた石の色が独特です。

ステンドグラスも美しい。


色々なお店の看板も素敵。

マルシェ・ド・ノエルの布屋さん。



1609年に建てられたという「頭の家」。名前の通り、正面にはたくさんの頭が
くっついています。今はホテル兼レストランになっているそう。



ランチには、スパッツェルと鶏肉のパイ。
スパッツェル[Spätzle]とは、主にドイツ語圏で食べられているパスタで、
アルザス料理にもよく添えられています。
材料は小麦粉、卵、塩、水といたってシンプル。家庭でもよく作るそうです。
水分を多く含むので、形は少しいびつになりますが、
茹でた後フライパンで焼いているので、不思議な食感です。



デザートはイル・フロッタン(浮き島)という名前の、カスタード&ふわふわのメレンゲ。
アルザスのお菓子ではなく、フランスで親しまれるデザートだと思いますが、
そういえば食べるのは初めてだったかも。

レストランの外観。ウンテルリンデン美術館の真横にあります。



ウンテルリンデン美術館は、修道院を改装した建物で、
中世〜ルネサンスの作品を中心に展示しています。
中でも、グリューネヴァルトの《イーゼンハイム祭壇画》については
谷川渥先生の講義や、『肉体の迷宮』(東京書籍、2009年)、
粟津則雄氏の『聖性の絵画 グリューネヴァルトをめぐって』(日本分芸社、1989年)
といった著作から大きな示唆を受けていました。
実際に《キリストの磔刑》を目の当たりにして、
キリスト教の根幹を担うような場面を描きながら、聖書の解釈を突き抜けて、
息絶え、腐敗しつつある肉体に迫っているような生々しさでした。








この白いもふもふの犬、アルザス特有の犬種なんでしょうか。
何回か見かけました。正面から写真を撮りたかった...!! 触りたかった!!!!
今回の旅唯一の心残りです。

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