マレ地区にある、スイス文化センターで開催中の2組のアーティストの展覧会を訪れました。
偶然ふらっと立ち寄ったのですが、思いがけずどちらも見応えのある作品。
日本でもスイスに関連する展覧会や映画上映、イベントを網羅的に掲載した
Swiss Culture in Japanというリーフレットを制作していたりして、
スイスは自国の文化を実にスマートに普及していますね。
中庭がお洒落。
Les frères Chapuisat
空間を埋め尽くす幾何学の立体。
構造は全く異なりますが、圧倒的な存在感と自分の身体との関係という意味で、
2009年にアラタニウラノで見た西野達の「バレたらどうする」展を思い出しました... 。
Urs Lüthi Spaces
対照的に、こちらは非常にすっきりとした空間。
写真家Urs Lüthiが刊行したばかりの写真集を、5つ並んだ画面で見せるというインスタレーション。
非常に無機質な空間のように見えますが、この画面、
単にスライドのように映像が切り替わるのではなく、
1枚1枚ページをめくるように写真が流れ、しかもページをめくる音が規則的に空間に響いて、
吸い込まれるように画面に見入ってしまいました。
見せ方を考えたのも、アーティスト自身だそう。
奥まったところにある入口は、ピンク色のまあるい照明が目印です。
近くにはスイス関連の書籍を扱う書店も。
棚のランダム具合と開放感が、渋谷神山町の「シブヤパブリッシング」を彷彿とさせます。
「シブヤパブリッシング」は、空間はもちろん本の品揃えや並べ方も絶妙で、
長居してしまうこと間違いなし。
http://www.shibuyabooks.net/
何だか、東京のいろいろな空間に思いを馳せる午後となりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿