12/18/2011

Cirque☆Diana Moreno Bormann


19世紀末〜20世紀初頭の画家たち、スーラ、ロートレック、ルオー、ピカソらは
サーカスからインスピレーションを得た作品をたくさん残しています。

華やかなパフォーマンスの裏に垣間見える、
悲哀の色を浮かべる道化師や妖しい魅力を放つ踊り子たち、
煌めきと退廃を滲ませた時代の雰囲気を
そのままひきずっているような姿が、
パリジャンたちの心を捉えたのかもしれません。

そんな当時のサーカスを少しでも見てみたいと思い、
「ベル・エポックのサーカス」を謳うDiana Moreno Bormannサーカス団の公演を
見に行ってきました。

パリの北はずれにあるこぢんまりとしたサーカス小屋では、
団員たちによる伝統的な芸が披露されています。

こちらのサイトに1900年の公演の写真がありますが、すごいにぎわい。

チケット売り場。やっぱり親子連れが多かったです。

青空の下にそびえるテント。

チケットには虎と馬のイラストが。期待が高まります。

視線を移すと、ルオーの風景画に登場しそうな、煤けた建物。

中に入ると、暗闇に浮かぶシャンデリアとものものしい柵が。

最初に登場したのは、ホワイト・タイガー。
仕草が猫みたいで、本当に愛らしかったです。


そしてピエロさんの皿まわし。
少し失敗したりするところに愛嬌がありました。



可愛いプードル&うさぎ&白い鳩たちを乗せた台が登場。


輪っかをくぐるプードルたち。



謎の動物。




続いては不安定な台の上に乗り、ジャグリングやフラフープのパフォーマンス。



途中の小ネタも微笑ましかったです。気の強い美女と曖昧模糊としたピエロ。


お決まりの綱渡り。動きがエレガントでした。





子ども向けの演出のはずなのに、突然セクシーなお姉さんが登場。


そして舞台を何周かして去っていったラクダたち。
きっとこれから芸を覚える動物たちのお披露目なんですね。






これがおそらくこのサーカス団の目玉。宙に舞い上がるリングに乗って、
白いドレスの女性が様々なポーズでお客さんを魅了します。
照明とのコンビネーションが素晴らしかったです。



最後は3匹の親子馬。大きくて、毛並みが良くて、つやつやしていて、
ほれぼれするような立派な馬でした。

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