2/25/2012

デン・ハーグ


2日目はデン・ハーグ。
アムステルダムから電車で小一時間です。
結構大きい街なので、美術館を駆け抜けるだけの滞在になりました。


移動中に眼に飛び込んできたカラフルな建築。

湖畔のお城。澄んだ気持ちになります。

この湖のほとりに建つのがマウスリッツハイス美術館。
フェルメールの《真珠の耳飾りの少女》やレンブラントの肖像画を所蔵しています。



展示室も壁紙からカーテンに至るまで洗練されていて、
オランダの名士たちがパトロンとして画家たちを支え、
そして何代にも渡ってこの美術館を大事に守り育ててきた文化が伝わってきました。


《真珠の耳飾りの少女》は、遠くからは慎ましやかな少女に見えるけれど、
近づくにつれて瞳や唇の描写に引き込まれ、艶かしい女性に変貌するような印象。


次にやってきたのは少し中心部からは離れたところにある市立美術館。
こちらも水辺に建っています。

まず、向いの現代美術館のカフェで腹ごしらえ。

オランダ名物のクロケットと、チーズと生ハムのミニ・サンドイッチ。
久々のコロッケが(そういえばパリでは見たことない)感動的においしかったです。

たくさんの人でにぎわうカフェ。照明やインテリアにセンスが光ります。




現代美術館では、MATTHEW DAY JACKSONの展覧会を開催中。
アメリカの新進気鋭の作家のヨーロッパ初個展と銘打たれていました。

政治的な関心と、人間の身体をめぐる探求、
そして実際に作品を制作するときの素材使い、完成度、
非常にバランスのとれたアーティストだなと感じました。





市立美術館の方は、非常に広く複雑な空間で、企画展が3本、
加えて常設展が網の目のように広がっています。


まず「モンドリアンとデ・ステイル」展から見ることに。
デン・ハーグの市立美術館はモンドリアンの一大コレクションで有名です。

絵画作品だけではなく、家具や建築模型、衣服デザイン、実寸大の室内再現展示など
デ・ステイルのデザインを身体で体験するための工夫が凝らされていました。






こちらのカフェも座ってみたいと思わせる空間で、ついつい休憩してしまいました。

建築はオランダの現代建築家、Hendrik Petrus Berlage.。
タイルと、カラフルな壁面、そして迷路のような空間構成。




そして、充実したドールハウスのコレクションにも眼を奪われました。


アート作品のミニアチュール。

ドールハウスは大小様々、この他にもたくさん展示されていました。
「オランダの至宝 ドールハウス」展とか日本で開催したら成功しそうですね...。


2階では、Akexander Calder展。

こちらも台座や壁の色など、カルダーの作品を効果的に見せるための惜しみない工夫が。


そして驚いたのが、モンドリアンのパリのアトリエの実寸代での再現。
しかも実際に中に入ることができます....!!!!!


カラフルで幾何学的な装飾。
モンドリアンの絵の中に入ったみたいでわくわくしました。


こちらは、名前をチェックし忘れた現代作家のインスタレーション。

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